あかりとこうじは庭をピカピカに掃除して、満足気な表情を浮かべながら、小屋に隠れていた宝物を眺めました。 おじいちゃんが夕食の時間だと呼びに来たので、それぞれの家に帰りました。 あかりは家に戻って、空を見上げると、とても暗くなっていて風が森の木を揺さぶり、きしませて吹き飛ばしました。
あかりが座ってお茶を飲んでいるとおかあさんが「今夜はひどい嵐になりそう」と言いました。 あかりは「そうじゃないといいな」と言い、妖精のサクラちゃんや森の仲間たちのことを心配しました。 あかりとこうじはとても忙しい一日を過ごしたので、ぐっすり眠りました。 嵐はどんどんひどくなっていき、風は木をうならせ、激しい雨が窓を打ちました。 稲妻は暗い空にジグザグの紫と青の光を放って、星はまったく見ることができません。
あかりは稲妻の閃光と森の中から聞こえるメキメキという大きな音で目覚めました。 あかりは怯えて、ベッドから飛び出し、おかあさんとおとうさんの寝室に走りました。
あかりは恐怖で泣きながら、森の仲間たちを心配しました。おかあさんおとうさんはあかりを落ち着かせるため、森の仲間たちはほら穴のような安全な場所を探して、嵐から身を守る方法知っているよと伝えました。 あかりは安心して、自分のベッドに戻り、ふとんを被ってまた眠りにつきました。
太陽の光が寝室の窓から差し込み、あかりは朝の6時に目を覚ましました。とてもいい天気で、嵐はおさまって、太陽が輝いていたのであかりはひと安心しました。 あかりは朝ごはんを食べて、お皿を洗い、ベッドを整えて、おかあさんにこうじと森が荒れていないか、森の仲間たちは安全か様子を見に行ってもいいと尋ねました。 「もちろんよ。でも倒れた木や、雨でどろどろの水たまりには近づかないようにね。こうじやあなたをまた穴から助け出さなきゃいけなくなったらいやでしょう」 「わぁ、おかあさんったら面白い。でもその通りね」あかりはこうじが何度か穴に落っこちた時のことを思い出しました。